12月ワールドカップ遠征

GOTSCHENでのヨーロッパカップ後にワールドカップチームと合流し、ワールドカップ遠征が始まりました。
私にとって初めてのワールドカップ、いつもヨーロッパのテレビ中継やWEB配信で視聴し、夢に見ていた大舞台の1つです。

12月は3つのワールドカップに参戦しました。
まずは世界遺産ドロミティ山塊にあるイタリア・CAREZZAで行われたPGSワールドカップ。
コーチ曰く、数あるワールドカップ会場で最難関のコースであるレースです。

スタート後、数旗門先にある30度近い急斜面の落ち込みとワールドカップの為にカリッカリに仕上げられたアイスバーン。
初めてのワールドカップという舞台と難しいコースに物凄く緊張してしまい、それが滑りにも出てしまいました。
完走するも散々なタイム。TOP陣とのタイム差に打ちのめされ、非常に悔しく思いましたが、それでも毎年動画で見ていてずっと出たかったワールドカップの会場で滑ることができた喜びはありました。
ずっと憧れていた舞台ではありますが、参戦し、改めてここがもう憧れの舞台でなくこれから戦っていく場所であると痛感しました。

12月のワールドカップの目標は、まず32人しか滑れない予選2本目にちゃんと残ること。
この目標に向けて、滑りと通るライン、道具のセッティングや状態、体と心のコンディションを見直して、2戦目のワールドカップに備えました。

2戦目のワールドカップはイタリア・CORTINA D’AMPWZZOでのPGSレース。
こちらも壮大なドロミティ山塊にあるスキー場です。

スタート台から眼下に広がる綺麗なPGSのコースと切り立った岩壁が壮大な山々が絶景でした。

CORTINAのコースも起伏富んで雪も綺麗に仕上がったアイスバーンで大変滑りがいがありました。
このレースでは、1本目ゴール手前で大きく膨らむミスがありましたが、目標であった2本目に残ることができました。
やはりトップ陣とのタイム差は大きい結果となりましたが、世界各国のトップ選手と同じ環境で滑り、その滑りと比較できることは、レベルアップに向けて大きな糧となりました。

3戦目はスイス・DAVOSで行われたPSLレースです。
DAVOSの町に程近い会場でまるで町に向かって滑り降りていくような錯覚を覚えるコースでした。

このレースでは、目標の予選2本目に進み、以前の2大会から順位を上げ29位に入ることができました。
少しずつですが、3大会で順位を上げていけたことは嬉しく思います。

DAVOSのワールドカップにおいて年内の全てのレースを無事終えることができました。
ワールドカップに参戦して、直接見た世界のトップ選手達の滑り、実際に滑って知った滑走技術の違い、全てが学びであり糧になります。
そして、大きく変えられたのは私も日本代表としてその一員となったという自覚です。
1月そして2月のワールドカップに向けて、この12月の遠征で学んだことを生かして練習に取り組み、日進月歩で進化していきたいと思います。

いつも暖かいご支援とご声援を賜りまして誠にありがとうございます。
これからもより一層の努力を重ね、3年後のミラノオリンピックに向けた競技活動に取り組んで参ります。

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